夜中に部屋の壁を長い脚でサーッと走る虫――ゲジゲジの姿を見たことがある方は少なくないでしょう。見た目のインパクトから嫌われがちなゲジゲジですが、実は家の中にいるゴキブリやクモなどの害虫を食べてくれる「益虫」としての一面も持っています。
とはいえ、室内で見かけるとやはり不快です。この記事では、ゲジゲジの生態から家の中での駆除方法、そして侵入を防ぐための具体的な対策まで詳しく解説します。

ゲジゲジとは?基本的な特徴と生態
ゲジゲジ(正式名称:ゲジ)はゲジ目ゲジ科に属する多足類の一種です。体長は20〜30mm程度で、長い脚が15対(30本)あるのが特徴です。
ゲジゲジは夜行性で湿った暗い場所を好み、昼間は石の下や落ち葉の中、家の床下などに潜んでいます。主に小型の昆虫やクモを捕食しており、ゴキブリ、シロアリ、ダニなども食べます。
- 体長20〜30mmで長い脚が30本
- 夜行性で湿気のある暗い場所を好む
- ゴキブリやクモなどの害虫を捕食する「益虫」の側面がある
- 人を積極的に噛むことはないが、触ると防御的に噛むことがある
- ムカデとは別の生き物(毒性は弱い)
ゲジゲジはムカデと混同されがちですが、別の生き物です。ムカデは攻撃性が高く強い毒を持ちますが、ゲジゲジは臆病な性格で、人に向かってくることはほぼありません。万が一噛まれても、ムカデほどの痛みや腫れは出ないのが一般的です。
ゲジゲジが家の中に入ってくる原因
ゲジゲジは屋外に生息する虫ですが、特定の条件が揃うと室内に侵入してきます。
エサとなる害虫を追いかけて侵入する
ゲジゲジが室内に入ってくる最大の理由は「エサがあるから」です。家の中にゴキブリやクモ、小さな虫がいると、それを追いかけてゲジゲジも入ってきます。つまりゲジゲジが出る家は、他の害虫もいる可能性が高いということです。
湿気を求めて侵入する
ゲジゲジは乾燥が苦手で、湿った場所を好みます。浴室や洗面所、地下室、床下など湿気が多い場所に引き寄せられて室内に入ってくることがあります。
隙間から侵入する
ゲジゲジは平たい体を活かして、わずかな隙間から侵入します。玄関のドアの下の隙間、窓枠の隙間、換気口、エアコンの配管穴、排水口などが侵入経路になります。

家の中のゲジゲジを駆除する方法
殺虫スプレーで直接駆除
見つけたゲジゲジに対しては、不快害虫用のスプレー型殺虫剤が有効です。ゲジゲジは動きが速いため、素早くスプレーしましょう。凍結タイプのスプレーも動きを止めるのに効果的です。
粘着シートで捕獲する
ゲジゲジが出没しやすい場所(浴室の入口、洗面所の隅、玄関付近)に粘着シートを設置しておくと、夜間に活動するゲジゲジを捕獲できます。
くん煙剤で一斉駆除
頻繁にゲジゲジが出る場合は、くん煙剤を使って隠れている個体をまとめて駆除する方法も有効です。
ゲジゲジの侵入を防ぐ対策
駆除だけでなく、そもそもゲジゲジが家に入ってこない環境をつくることが根本的な解決策です。
隙間を徹底的に塞ぐ
玄関のドア下、窓枠、換気口、エアコン配管穴など、侵入経路になりうる隙間を塞ぎましょう。隙間テープ、パテ、コーキング剤などを使って封鎖します。排水口にはフィルターを設置し、換気口には目の細かいネットを取り付けると効果的です。
家の中の害虫を減らす
ゲジゲジのエサとなるゴキブリやクモなどの害虫を駆除することで、ゲジゲジが室内に入ってくる動機を断てます。ゴキブリ対策(ベイト剤の設置、生ゴミの管理など)を並行して行いましょう。
家の周囲の環境を整える
家の周囲に落ち葉やゴミが溜まっていると、ゲジゲジの住処になります。建物の基礎周りを清潔に保ち、植木鉢やプランターを壁から離して置くことで、ゲジゲジが家に近づきにくくなります。
忌避剤を活用する
ゲジゲジはヒノキ油やハッカ油の香りを嫌うとされています。これらのエッセンシャルオイルを水で薄めて侵入経路にスプレーしたり、粉末タイプの忌避剤を家の外周にまいたりする方法もあります。
湿気対策を行う
浴室や洗面所の換気を徹底し、床下の通気を確保することで、ゲジゲジが好む湿った環境を減らせます。除湿機の活用も効果的です。
ゲジゲジは害虫を食べてくれる益虫でもあります。数匹見かける程度であれば、無理に駆除せず屋外へ逃がすのも一つの選択肢です。頻繁に出現する場合は侵入経路の封鎖と環境改善を優先しましょう。

💡 ゲジゲジが出る家はゴキブリもいる可能性が高いです。ゴキブリ対策を先に行うとゲジゲジの侵入も減りますので、おすすめの駆除グッズをまとめたこちらのページをぜひご確認ください。

💡 ゲジゲジと間違えやすいムカデへの備えも大切です。ムカデ・ゲジゲジに効果的な忌避剤や粉末タイプの対策グッズをこちらのページでまとめてご紹介しています。



ゲジゲジに関するよくある質問
Q. ゲジゲジに噛まれたら危険ですか?
ゲジゲジが自ら人に向かってくることはほぼありません。万が一噛まれた場合でも、毒性はムカデと比べてかなり弱く、軽い痛みと軽度の腫れ程度で済むのが一般的です。噛まれた場合は患部を水で洗い流し、腫れが引かない場合は皮膚科を受診しましょう。
Q. ゲジゲジとムカデの見分け方は?
ゲジゲジは脚が非常に長く、全体的に華奢な印象です。一方のムカデは脚が短く太めで、体も太くて硬い印象があります。ゲジゲジは動きが素早く走り去りますが、ムカデはゆっくり這って移動する傾向があります。
Q. ゲジゲジは一匹いたら他にもいますか?
ゲジゲジは群れで行動する虫ではないため、一匹見つけたからといって大量にいるわけではありません。ただし、侵入経路と湿気の問題が解消されていなければ、続けて入ってくる可能性はあります。
ゲジゲジが出やすい場所別の対策
浴室・洗面所のゲジゲジ対策
浴室や洗面所は湿度が高く、ゲジゲジが侵入しやすい場所です。排水口の周辺にゲジゲジが出る場合は、排水口にフィルターやネットを設置しましょう。入浴後は換気扇を回し続けて湿度を下げ、壁や床の水気をできるだけ拭き取ると効果的です。洗面台の下の配管周りに隙間があれば、パテやコーキング剤で塞ぎましょう。
玄関のゲジゲジ対策
玄関はゲジゲジの侵入経路として最も多い場所の一つです。ドアの下に隙間がある場合は、隙間テープやドアスイープを取り付けて封鎖しましょう。玄関先に植木鉢やプランターを置いている場合は、壁から少し離して設置するか、台に乗せて通気を確保してください。玄関周りの落ち葉もこまめに掃除しましょう。
地下室・床下のゲジゲジ対策
地下室や床下は湿気が溜まりやすく、ゲジゲジの格好の住処になります。床下換気口が塞がれていないか確認し、風通しを確保しましょう。床下に除湿剤を設置したり、防湿シートを敷いたりする方法もあります。地下室がある場合は除湿機を常時稼働させ、湿度を60%以下に保つのが理想です。
ゲジゲジ対策の費用目安
- 不快害虫用殺虫スプレー:500~1,000円程度
- 凍結スプレー:600~1,200円程度
- 隙間テープ:100~500円程度
- コーキング剤:300~800円程度
- 粉末タイプの忌避剤(屋外用):500~1,500円程度
- ハッカ油(忌避用):500~1,200円程度
- 粘着シート:300~800円程度
ゲジゲジ対策はそれほど費用がかかりません。隙間テープと忌避剤で侵入経路を塞ぐだけでも十分な効果が期待できます。費用を抑えたい場合は、100円ショップで手に入る隙間テープとハッカ油スプレーから試してみましょう。
ゲジゲジ駆除を業者に依頼する判断基準
ゲジゲジは自力での対処が可能な虫ですが、以下の状況では業者への相談を検討しましょう。
業者に依頼すべきケース
- ゲジゲジが頻繁に(週に何度も)室内に出現する
- 床下や壁の中に営巣している可能性がある
- ゲジゲジと同時にゴキブリやムカデなど他の害虫も多数出現する
- 古い木造住宅で侵入経路が多すぎて自力での封鎖が難しい
業者に依頼した場合の費用感
ゲジゲジ単体での駆除依頼は、10,000~30,000円程度が一般的な相場です。ただし、床下の薬剤散布や他の害虫との同時駆除を行う場合は、30,000~50,000円程度になることもあります。まずは無料の現地調査を行っている業者に相談して、状況を確認してもらうのがおすすめです。
ゴキブリやムカデもまとめて相談したいなら、害虫駆除110番という選択肢もあります。電話は24時間365日・通話無料で、対応できる加盟業者を紹介するサービスです。公式の料金表示はゴキブリ16,500円〜、ムカデ11,000円〜(税込)で、ゲジゲジは「その他は別途相談」の扱いのため、対応できるかは問い合わせ時に確認する形です。詳しくは公式サイトで確認できます。





💡 ゲジゲジのほかにも家の中や庭でさまざまな虫を見かけてお困りの方は、害虫ごとにおすすめの駆除グッズをまとめた一覧ページもご参考ください。対策の優先順位を決めるのにも役立ちます。



ゲジゲジとムカデを間違えないためのポイント
ゲジゲジとムカデは見た目が似ているため混同しやすいですが、対処法が異なるため正確に見分けることが大切です。
- 脚の長さ:ゲジゲジは体長以上の非常に長い脚を持つ。ムカデの脚は短い
- 体型:ゲジゲジは華奢で細身。ムカデは平たくて太い
- 動き方:ゲジゲジは素早く走り去る。ムカデはゆっくり這うように移動する
- 攻撃性:ゲジゲジは臆病で逃げる。ムカデは攻撃的で噛みつくことがある
- 毒性:ゲジゲジの毒は弱い。ムカデは強い毒を持ち、噛まれると激痛を伴う
もしムカデに噛まれた場合は、患部を42~43度のお湯で5分以上温めて毒を中和し、その後冷やして腫れを抑えます。症状がひどい場合は速やかに医療機関を受診してください。ゲジゲジに噛まれた場合は水で洗い流すだけで大丈夫なケースがほとんどです。
まとめ
ゲジゲジは見た目の印象とは裏腹に、人に害を与えることはほとんどない虫です。とはいえ、室内で見かけるのは気持ちのいいものではありません。対策のポイントを整理します。
- ゲジゲジが出るのはエサとなる害虫がいるサイン
- 隙間を塞いで侵入経路を遮断する
- ゴキブリなどのエサとなる害虫を先に駆除する
- 家の周囲の落ち葉やゴミを片付けて環境を整える
- 湿気対策で住みにくい環境をつくる
「侵入経路の封鎖」と「エサの排除」を組み合わせることで、ゲジゲジが室内に入ってくるのを効果的に防げます。
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