夏の夜、玄関や窓の明かりに虫が大量に集まってくるのは困りものです。「LED照明にすれば虫が来なくなる」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実際にLED照明には虫を寄せ付けにくい特性があります。しかし、すべてのLED照明が同じように虫を防げるわけではなく、製品選びにはコツがあるのです。この記事では、虫が光に集まるメカニズムから、虫を寄せ付けにくいLED照明の選び方まで詳しく解説していきます。
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害虫駆除110番の公式サイトはこちらなぜ虫は光に集まるのか
虫が照明に集まる現象を理解するには、まず虫がどのような光に反応しているのかを知る必要があります。
虫は「明るさ」ではなく「紫外線」に集まる
多くの昆虫は人間とは異なる光の感じ方をしています。人間が感知できる光の波長は約380〜780nmですが、多くの虫は紫外線領域(300〜400nm)の光に強く反応する性質を持っています。つまり、虫は照明の明るさそのものではなく、照明が発する紫外線に引き寄せられているのです。
コンビニや自動販売機の周りに虫が大量に集まるのは、従来の蛍光灯が紫外線を多く含む光を発しているためです。
走光性と虫の種類
光に向かって飛んでいく習性を「正の走光性」と呼びます。蛾やハエ、カメムシ、ユスリカ、羽アリなどの複眼を持つ虫が走光性の代表例です。一方で、ゴキブリのように光を嫌う「負の走光性」を持つ虫もいます。
| 走光性の種類 | 代表的な虫 | 光への反応 |
|---|---|---|
| 正の走光性(光に集まる) | 蛾、ハエ、カメムシ、ユスリカ、羽アリ | 紫外線に強く反応 |
| 負の走光性(光を避ける) | ゴキブリ、ムカデ | 暗い場所を好む |
| 走光性が弱い | 蚊 | 光よりも二酸化炭素や体温に反応 |

LED照明に虫が寄りにくい理由
LED照明が虫を寄せ付けにくい理由は、その発光原理にあります。
LEDは紫外線をほとんど発しない
従来の白熱電球や蛍光灯は、発光の過程で紫外線を含む幅広い波長の光を出しています。一方、LEDは特定の波長のみを効率的に発光する仕組みのため、紫外線(400nm以下)をほとんど放出しません。虫が反応する紫外線がないため、結果として虫が集まりにくくなるのです。
照明タイプ別の紫外線量比較
| 照明タイプ | 紫外線の放出量 | 虫の誘引度 | 消費電力 |
|---|---|---|---|
| 白熱電球 | 多い | 高い | 高い |
| 蛍光灯 | やや多い | 高い | 中 |
| 水銀灯 | 非常に多い | 非常に高い | 高い |
| LED(昼白色) | ごくわずか | 低い | 低い |
| LED(電球色) | ほぼゼロ | 非常に低い | 低い |
約80%の虫を減らせる
照明の光に集まる虫の約80%は紫外線に反応していると言われています。LED照明に切り替えることで、この80%の虫を大幅に減らすことが期待できます。ただし、残りの20%は可視光線にも反応するため、LEDにしても虫が完全にゼロになるわけではないという点は理解しておきましょう。

虫を寄せ付けないLED照明の選び方
LED照明の中でも、虫を寄せ付けにくい製品を選ぶためのポイントがあります。
色温度は「電球色」を選ぶ
LED照明の色は「色温度」で表され、単位はK(ケルビン)です。虫を寄せ付けにくいのは、色温度の低い「電球色」(2700K〜3000K)です。電球色は暖かみのあるオレンジがかった光で、青色成分や紫外線に近い短波長の光が少ないため、虫の反応が最も低くなります。
| 色温度 | 呼称 | 光の色 | 虫の集まりやすさ |
|---|---|---|---|
| 2700〜3000K | 電球色 | 暖かいオレンジ系 | 最も集まりにくい |
| 3500K | 温白色 | やや暖かい白 | 集まりにくい |
| 4000K | 白色 | 自然な白 | やや集まりやすい |
| 5000K | 昼白色 | すっきりした白 | 集まりやすい |
| 6500K | 昼光色 | 青白い光 | 最も集まりやすい |
防虫仕様のLED製品を選ぶ
各メーカーから、虫が集まりにくいことを特徴として打ち出したLED照明が発売されています。これらの製品は通常のLEDよりもさらに紫外線や短波長光のカットに特化した設計が施されています。製品パッケージや仕様書に「虫が寄りにくい」「低誘虫」といった表記がある製品を選ぶとよいでしょう。
明るすぎない照度を選ぶ
必要以上に明るい照明は、虫を引き寄せるリスクを高めます。玄関灯やベランダの照明は、防犯上必要な明るさを確保しつつも、過剰に明るくしないことが虫対策のポイントです。人感センサー付きのLEDなら、必要なときだけ点灯するため虫の集まりを最小限に抑えられます。
- 色温度2700〜3000K(電球色)を選ぶ
- 「低誘虫」「虫が寄りにくい」表記のある製品を優先する
- 必要以上に明るくしない
- 人感センサー付きで不要な点灯時間を減らす
- カバー付き照明で光の拡散を抑える
場所別のLED照明選びの具体例
照明を使用する場所によって、虫対策の優先度や適した製品が異なります。
玄関・ポーチ
玄関は最も虫が集まりやすい場所の一つです。電球色のLEDポーチライトに人感センサーを組み合わせるのが理想的です。常時点灯を避けることで、虫が集まる時間を大幅に減らせます。
ベランダ・バルコニー
洗濯物を干すベランダに虫が来ると、衣類に虫がつくこともあります。ベランダの照明を電球色LEDに交換し、使用しないときはこまめに消灯する習慣をつけましょう。
庭・ガーデン
庭のライトアップにはソーラー式の電球色LEDガーデンライトがおすすめです。地面に近い位置に設置することで、上空から飛来する虫を引き寄せにくくなります。アイリスオーヤマのLED虫対策情報でも、設置場所に応じた選び方が紹介されています。
駐車場・カーポート
駐車場の照明に水銀灯を使用している場合は、LEDへの交換効果が特に大きくなります。水銀灯は紫外線の放出量が非常に多いため、LEDに替えるだけで虫の集まりが劇的に減少します。

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害虫駆除110番の公式サイトはこちらLED照明だけでは防げない虫への対策
LED照明は虫対策として有効ですが、すべての虫に効果があるわけではありません。照明以外の対策も組み合わせることで、より効果的な虫除け環境を作りましょう。
蚊はLEDでは防げない
蚊は光ではなく、人間が発する二酸化炭素や体温、汗の匂いに反応して寄ってきます。LED照明に変えても蚊の飛来を防ぐことはできないため、蚊対策には蚊取り線香や虫除けスプレーなど別の手段が必要です。
補助的な虫対策との併用
LED照明と組み合わせて効果的な虫対策としては、網戸の設置と補修、殺虫灯(電撃殺虫器)の活用、虫除けハーブの栽培、遮光カーテンの使用などがあります。特に遮光カーテンは室内の光が外に漏れるのを防ぎ、虫を引き寄せにくくする効果があります。
ビームテックのLEDと虫の関係解説でも、LED以外の対策との組み合わせについて詳しく紹介されています。
LED照明に交換する際のコスト目安
虫対策としてLED照明に交換する場合のコストを確認しておきましょう。
| 製品タイプ | 価格帯 | 寿命目安 | 年間電気代(1日8時間使用) |
|---|---|---|---|
| LED電球(E26口金) | 500〜2,000円 | 約40,000時間 | 約300〜500円 |
| LEDポーチライト | 3,000〜15,000円 | 約40,000時間 | 約200〜400円 |
| LEDセンサーライト | 2,000〜10,000円 | 約40,000時間 | 使用時間による |
| LEDガーデンライト(ソーラー式) | 1,000〜5,000円 | 約20,000時間 | 0円 |
LED照明は初期費用がやや高いものの、消費電力が少なく寿命も長いため、長期的にはコスト削減につながります。虫対策と省エネの両方を実現できる、メリットの大きい投資といえます。
よくある質問(Q&A)
Q. LEDに替えれば虫は完全に来なくなりますか?
A. 完全にゼロにはなりません。光に集まる虫の約80%は紫外線に反応していますが、残りの20%は可視光線にも反応します。また、蚊のように光ではなく体温や二酸化炭素に反応する虫にはLEDの効果はありません。LED照明は虫を大幅に減らすことができますが、完全な防虫を保証するものではありません。
Q. 昼白色のLEDと電球色のLEDではどのくらい虫の集まり方が違いますか?
A. 昼白色(5000K)と電球色(2700K)では、虫の集まり方に大きな差が出ます。昼白色は青色成分を多く含むため虫が反応しやすく、電球色の2〜3倍程度の虫が集まるという報告もあります。虫対策を重視するなら電球色を選ぶのが確実です。
Q. LED照明に虫除けスプレーを併用しても問題ありませんか?
A. 問題ありません。LED照明と虫除けスプレーは異なるアプローチで虫を防ぐため、併用することでより高い効果が期待できます。ただし、照明器具に直接スプレーをかけると故障の原因になりますので、照明の周囲に噴霧するようにしてください。
Q. すでに設置している蛍光灯の照明器具でLEDは使えますか?
A. 直管型蛍光灯の場合、器具の安定器の種類によってはそのままLED管に交換できる場合もありますが、安全のためには照明器具ごと交換するか、工事不要タイプの適合するLED管を選ぶことをおすすめします。電球型の場合は、口金のサイズが合えばそのまま交換可能です。
Q. 黄色い光の虫除け電球とLED電球ではどちらが効果的ですか?
A. かつては黄色いフィルターを被せた「虫除け電球」が主流でしたが、LED電球の電球色(2700K)は同等以上の虫除け効果があります。さらにLEDは消費電力が少なく寿命も長いため、現在ではセイコーエコロジアの解説でも紹介されているとおり、LED電球の方が総合的に優れています。
まとめ
LED照明は紫外線をほとんど発しないため、光に集まる虫の約80%を防ぐ効果が期待できます。特に電球色(2700〜3000K)のLED照明は虫を寄せ付けにくく、玄関やベランダの照明として最適です。
- 虫が集まるのは紫外線であり、LEDは紫外線をほぼ発しない
- 色温度は電球色(2700〜3000K)が最も虫を寄せにくい
- 人感センサー付きにすると点灯時間が減りさらに効果的
- 蚊など光に反応しない虫には別の対策が必要
- 虫対策と省エネの両方を実現できるのがLEDの強み
照明の交換は比較的手軽にできる虫対策です。まずは玄関灯や外灯をLEDに交換するところから始めてみてはいかがでしょうか。虫に悩まされない快適な夜の時間を手に入れましょう。
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