秋口になると大量発生し、気づけば部屋の中に入り込んでいるカメムシ。あの独特の悪臭に悩まされている方は少なくないでしょう。
カメムシはわずか数ミリの隙間からでも室内に侵入できるため、窓周りの対策が非常に重要です。特に日当たりの良い南側や西側の窓は、暖かさを求めるカメムシが集まりやすいポイントになります。
この記事では、カメムシが窓から侵入する原因を押さえたうえで、今日からできる具体的な防止策を詳しく解説していきます。

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暖かさと光に引き寄せられる習性
カメムシは変温動物であり、秋から冬にかけて越冬場所を求めて暖かい場所に移動する習性があります。室内から漏れる熱や光が、窓周辺にカメムシを集める大きな要因です。
特に夕方から夜間にかけて、室内照明の光に誘引されるケースが多く報告されています。蛍光灯やLEDから発せられる紫外線領域の光がカメムシを引き寄せるため、照明の種類によっても集まりやすさが変わります。
窓枠の隙間が侵入経路になる
築年数が経った住宅では、窓枠のゴムパッキンが劣化して隙間ができていることが珍しくありません。カメムシの体は平たい構造をしており、2mm程度の隙間があれば容易に侵入できてしまいます。
また、網戸のメッシュが破れている場所や、窓と網戸の間にできる微妙な隙間も侵入ルートになります。引き違い窓の場合、窓同士が重なる中央部分にわずかな隙間が生じやすい構造です。
周辺環境の影響
住宅の周囲に畑や雑木林がある場合、カメムシの発生源が近いため侵入リスクが高まります。特にスギやヒノキなどの針葉樹林が近い地域では、クサギカメムシやスコットカメムシが大量発生しやすい傾向にあります。
カメムシが侵入する主な理由は「暖かさ」「光」「隙間」の3つ。これらを意識して対策するのが効果的です。
窓からの侵入を防ぐ具体的な対策方法
隙間テープで物理的にブロック
最も費用対効果が高い対策が隙間テープの活用です。ホームセンターや100円ショップで購入できる起毛タイプの隙間テープを、窓枠の隙間に沿って貼り付けます。
貼り付けるポイントは以下の通りです。
- 引き違い窓の中央合わせ目部分
- 窓枠とサッシの間にできる上下の隙間
- 網戸のフレームと窓枠の接触面
- 窓を閉めた状態でも光が漏れる箇所
スポンジタイプよりもモヘアタイプ(起毛素材)のほうが耐久性が高く、窓の開閉にも支障をきたしにくいためおすすめです。
防虫ネット・防虫フィルターの設置
既存の網戸ではメッシュサイズが大きく、小型のカメムシを通してしまう場合があります。通常の網戸は18メッシュ(1.15mm角)ですが、カメムシ対策には24メッシュ以上の細かい防虫ネットへの張り替えが有効です。
窓全体を覆うように外側から防虫ネットを取り付ける方法もあります。マジックテープ式の着脱可能なタイプなら、カメムシシーズンだけ設置することも可能です。

忌避スプレー・ハッカ油の活用
カメムシは特定の匂いを嫌います。窓枠や網戸に忌避剤を塗布しておくことで、近づくこと自体を防げます。
市販のカメムシ用忌避スプレーのほか、ハッカ油を水で薄めた自家製スプレーも効果的です。ハッカ油10滴に対し水100mlの割合で混ぜ、窓枠や網戸に週2〜3回スプレーします。ただし効果の持続時間は短いため、こまめな再塗布が必要です。
木酢液を窓の外側に設置する方法も古くから知られています。ペットボトルに木酢液を入れ、窓際に置いておくだけで一定の忌避効果が期待できます。
遮光カーテンで光漏れを防ぐ
前述の通り、カメムシは光に誘引される性質があります。夜間に遮光カーテンを使って窓からの光漏れを最小限にすることで、窓周辺にカメムシが集まる頻度を減らせます。
カーテンの下部や横から光が漏れないよう、窓枠をすっぽり覆えるサイズを選ぶのがコツです。レースカーテンとの併用で日中も紫外線を軽減できます。
窓周辺の環境整備
窓の外に植木鉢を置いていたり、洗濯物を干すスペースが近かったりすると、カメムシの足場や中継地点になりやすい環境です。
- 窓のすぐ外に植物を置かない
- 外壁のツタやつる植物を刈り取る
- 洗濯物は取り込む前にカメムシがいないか確認する
- エアコンの室外機周辺も定期的にチェックする
カメムシが侵入してしまった場合の対処法
刺激を与えずに捕獲する
カメムシを見つけた際、最も重要なのは刺激を与えないことです。叩いたり潰したりすると悪臭物質を放出するため、部屋中に匂いが充満してしまいます。
ガムテープの粘着面で優しく貼り付けて包む方法が手軽で確実です。ペットボトルの口を近づけて中に落とす方法や、紙とコップで挟んで外に逃がす方法もあります。
掃除機は使わない
掃除機で吸い込むと、内部で悪臭物質を放出してしまい、排気から異臭が出続けるトラブルの原因になります。どうしても使いたい場合は、ノズルの先にストッキングをかぶせて吸い、そのまま口を縛って処分する方法が有効です。
カメムシの臭い成分は油溶性のため、付着した場合は水洗いだけでは取れにくいです。食器用洗剤やオリーブオイルで拭き取ると効果的です。
季節別のカメムシ対策スケジュール
春(3〜5月)
越冬から目覚めたカメムシが活動を再開する時期です。冬の間に室内で越冬していた個体が出てくることもあります。窓を開ける機会が増えるため、網戸の状態チェックと隙間テープの貼り直しを行いましょう。
夏(6〜8月)
繁殖期にあたり、庭木や農作物に産卵するカメムシが増えます。窓から直接入ってくるケースは比較的少ないものの、洗濯物に付着して室内に持ち込まれるパターンが多い時期です。
秋(9〜11月)
カメムシ対策で最も重要な時期です。越冬場所を求めて建物に大量に飛来します。この時期に窓周りの対策を万全にしておくことが、冬場の室内侵入を防ぐ鍵となります。
冬(12〜2月)
活動は鈍りますが、暖かい日には動き出すことがあります。壁の中や天井裏で越冬している個体が、暖房で暖められて室内に出てくるケースがあるため注意が必要です。

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個人での対策には限界があり、以下のような場合は専門業者への相談を検討してみてください。
- 毎年数十匹〜数百匹単位で侵入してくる
- 壁の中や天井裏に大量に越冬しているようだ
- 隙間テープや忌避剤を試しても改善しない
- マンションの高層階なのに大量に入ってくる
業者による対策では、建物全体の隙間を調査したうえで適切な薬剤処理を行ってもらえます。費用は住宅の広さや状況により異なりますが、戸建ての場合1〜3万円程度が目安です。
Q&Aコーナー
Q. カメムシはどのくらいの隙間から入ってきますか?
A. 成虫のカメムシは体が平たく、2mm程度の隙間でも通り抜けることができます。窓を閉めた状態で光が漏れている箇所があれば、カメムシも通過できる可能性があります。隙間テープで念入りに塞ぐことが大切です。
Q. ハッカ油スプレーはどのくらいの頻度で吹きかければいいですか?
A. ハッカ油の忌避効果は揮発とともに薄れるため、週2〜3回の塗布が推奨されます。雨が降った翌日は流れてしまうため、追加のスプレーが必要です。秋のカメムシシーズンは特にこまめに対応しましょう。
Q. 網戸を閉めていてもカメムシが入ってくるのはなぜ?
A. 網戸とサッシの間にわずかな隙間がある場合や、網戸のメッシュが大きい場合(16〜18メッシュ)は侵入を許してしまいます。また、網戸に小さな穴や破れがあるケースも多いです。隙間テープの補強や、24メッシュ以上への張り替えを検討してみてください。
Q. カメムシが窓に張り付いているとき、どうすればいいですか?
A. 窓の外側に張り付いている場合は、そのまま放置するか、長い棒などで優しく払い落とすのが無難です。窓を開けると入ってくるリスクがあるため、忌避スプレーを外から吹きかけて追い払う方法も有効です。
Q. マンションの高層階でもカメムシは来ますか?
A. カメムシは飛翔能力が高く、10階以上の高層階でも飛来する報告があります。特に建物の外壁で暖を取りながら上層に移動するケースも確認されています。高層階でも窓周りの対策は必要です。
まとめ
カメムシの窓からの侵入を防ぐには、「隙間を塞ぐ」「光漏れを減らす」「忌避剤を活用する」の3つの対策を組み合わせることが重要です。
まずは隙間テープで物理的な侵入ルートを断ち、そのうえで忌避スプレーや遮光カーテンで引き寄せ要因を取り除きましょう。秋口に先手を打って対策を済ませておくと、シーズンを通じて快適に過ごせます。
対策をしても大量に侵入するようであれば、建物自体に構造的な問題がある可能性もあるため、専門業者への相談もひとつの選択肢です。
参考:環境省 – 外来生物対策について(www.env.go.jp・サイト終了)
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