夜中に天井裏をバタバタと走り回る音、朝起きたらキッチンに散らばっている黒い粒——家にネズミが住み着いてしまったら、一刻も早く追い出したいと思うのは当然のことです。
しかし、「できればネズミを直接見たくない」「自分で捕まえるのは怖い」という方も多いのではないでしょうか。実は、ネズミを直接触れずに追い出す方法はいくつかあります。
この記事では、ネズミを家から追い出すための具体的な方法を、忌避剤・くん煙剤・超音波装置などの手段ごとに詳しく解説します。追い出した後の再侵入防止策まで網羅していますので、ぜひ参考にしてください。

ネズミを追い出す前に確認すべきこと
追い出し作業を始める前に、いくつか確認しておきたい点があります。やみくもに対策を行うと、ネズミが別の部屋に移動するだけで根本的な解決にならないことがあるためです。
ネズミの種類を把握する
日本の家屋に出没するネズミは、主にクマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミの3種類です。それぞれ好む場所や行動パターンが異なるため、種類に合った対策が重要になります。
- クマネズミ:天井裏や壁の中を好む。警戒心が強く、粘着シートを避けることがある。高い場所への移動が得意
- ドブネズミ:床下や排水管まわりを好む。泳ぎが得意で、排水口から侵入するケースもある
- ハツカネズミ:体が小さく、わずかな隙間から侵入する。物置や倉庫で見つかることが多い
侵入経路の目星をつける
追い出しても侵入口が開いたままでは意味がありません。ラットサイン(黒い汚れ)や糞の分布から、ネズミの通り道を推測しておきましょう。追い出した後に侵入口を塞ぐ手順まで計画しておくことが大切です。
ネズミを追い出す前に侵入口を塞いでしまうと、ネズミが室内に閉じ込められてパニックを起こし、より広い範囲で被害が出る可能性があります。必ず「追い出してから塞ぐ」の順番を守ってください。
ネズミを追い出す方法5選
方法1:くん煙剤で一気に追い出す
くん煙剤(煙タイプの忌避剤)は、煙を充満させてネズミを不快にし、外へ追い出す方法です。天井裏や壁の中など、手の届きにくい場所に潜むネズミに対して有効です。
使い方は以下のとおりです。
- 火災報知器にカバーをかける(煙で誤作動する場合があるため)
- 食品・食器・ペットを部屋の外に出す
- 窓を閉めた状態でくん煙剤を使用する
- 所定の時間(製品の説明書に従う)放置する
- 使用後は十分に換気する
1回の使用で完全に追い出せないこともあるため、数日〜1週間の間隔を空けて2〜3回繰り返すのが効果的です。
方法2:忌避剤を設置する
ネズミが嫌う成分を含んだ忌避剤を設置する方法です。主に以下のタイプがあります。
- ゲルタイプ:効果の持続期間が比較的長い(製品により異なる)。天井裏や床下に設置する
- 小袋タイプ:置くだけで使える手軽さが魅力。クローゼットや物置にも使いやすい
- スプレータイプ:ネズミの通り道に直接吹きかける。即効性があるが持続時間は短め
天然ハッカやワサビの成分を使った製品は、ペットがいる家庭でも比較的使いやすいとされていますが、使用前に製品の注意事項を必ず確認してください。
方法3:超音波装置を使う
人間には聞こえない高周波の音を発して、ネズミを不快にさせる装置です。コンセントに差し込むだけで使えるため、手軽さがメリットです。
ただし、超音波装置には注意点もあります。
- ネズミが超音波に慣れてしまい、数日〜1週間で効果が薄れる場合がある
- 周波数を自動で変える機能付きの製品を選ぶと、慣れにくい
- 壁や家具の裏には音が届きにくい
- ハムスターやウサギなどのげっ歯類を飼っている場合は使用を避ける
超音波装置は単体で使うよりも、忌避剤やくん煙剤と組み合わせて使うのが現実的です。

方法4:ハッカ油・唐辛子で自作の忌避剤をつくる
ネズミはハッカ(ミント)や唐辛子の刺激臭を苦手とするといわれています。市販品が手に入らないときの応急処置として、自作の忌避剤を試す方法もあります。
ハッカ油スプレーの作り方:
- スプレーボトルに水200mlを入れる
- ハッカ油を10〜20滴加える
- よく振ってからネズミの通り道に吹きかける
香りが弱まると効果も下がるため、2〜3日ごとにスプレーし直す必要があります。また、ハッカ油は猫に対して有害な場合があるため、猫を飼っている方は使用を控えてください。
方法5:環境を徹底的に変える
ネズミが居心地よく感じている原因そのものを排除する方法です。
- 食べ物を完全に密封し、エサとなるものを一切残さない
- 巣の材料になる紙類や布を片づける
- 家具を壁から離して隠れ場所をなくす
- 照明を活用して暗い場所を減らす
ネズミにとって「食べ物がない・隠れる場所がない・落ち着けない」環境になれば、自然と別の場所に移動していく可能性が高まります。
追い出した後の再侵入防止策
ネズミを追い出しても、侵入口がそのままでは再びやって来ます。追い出しと侵入口封鎖は必ずセットで行ってください。
侵入口を塞ぐ
防鼠パテや金網を使い、1.5cm以上の隙間をすべて塞ぎます。特に注意すべき場所は以下のとおりです。
- エアコン配管まわり
- 換気扇・通気口
- 排水管の貫通部
- 基礎のひび割れ
- 屋根と壁の接合部
定期的な点検を行う
封鎖した箇所が破損していないか、新たな侵入口ができていないかを定期的にチェックしましょう。特に季節の変わり目は点検のタイミングとして適しています。
追い出しから1〜2週間は、天井裏や台所に粘着シートを設置しておくと、ネズミが戻ってきていないか確認できます。シートにかからなければ、追い出しが成功した目安になります。
💡 ネズミだけでなく、ゴキブリも同時に発生しているケースは珍しくありません。ネズミのエサとなる食品をしっかり管理しつつ、ゴキブリ対策も並行して行うのがおすすめです。

自分で追い出せない場合はプロに相談
以下のケースでは、無理をせず専門業者に相談することをおすすめします。
- くん煙剤を何度使ってもネズミがいなくならない
- 壁の中や配管内部に巣がある
- すでに大量に繁殖している
- ネズミの種類がわからず適切な対策が選べない
業者に依頼する場合は、追い出し・侵入口封鎖・清掃消毒まで一貫して行ってくれるところを選ぶのがポイントです。見積もりは複数の業者から取り、作業内容と費用を比較して決めましょう。
追い出しから侵入口の封鎖までまとめて任せたいなら、害獣プロテックという選択肢もあります。リフォーム会社が母体で、住宅の構造を理解したうえで侵入口をふさぐ「害獣対策工事」で再発防止に力を入れているのが特徴です。相談・現地調査・見積もり・出張費は無料で、24時間365日受付。関東・関西・東海・北陸など対応エリア内なら依頼できます。詳しくは公式サイトで確認できます。





💡 ネズミのいる家では、ほかの害虫も同時に住み着いていることがあります。害虫の種類ごとに適した駆除グッズをまとめたページもございますので、あわせてご確認ください。



よくある質問(Q&A)
Q. ネズミを追い出すのに一番手っ取り早い方法は?
即効性が高いのはくん煙剤です。天井裏や壁の中まで煙が行き渡るため、広範囲のネズミを一度に追い出す効果が期待できます。ただし、追い出し後の侵入口封鎖が必須です。
Q. 蚊取り線香やバルサンでネズミは追い出せますか?
蚊取り線香は虫用であり、ネズミに対する忌避効果は期待できません。バルサンも基本的には害虫向けの製品です。ネズミ用のくん煙剤を使うようにしてください。
Q. ネズミを追い出した後、フンの掃除はどうすればいいですか?
ネズミの糞には病原菌が含まれている可能性があるため、使い捨ての手袋とマスクを着用して作業してください。掃除機で吸い取ると菌が空気中に舞い上がるため、ウェットティッシュや湿らせた新聞紙で拭き取るのが安全です。その後、消毒用アルコールで拭き上げましょう。
Q. ネズミが出やすい家の特徴はありますか?
築年数が経って隙間が増えた家、食品を扱う飲食店が近い住宅、庭に果樹がある家などはネズミが寄りつきやすい傾向にあります。周辺環境に関わらず、侵入口を塞いでエサの管理を徹底することが最善の対策です。
Q. ネズミを追い出すのにどれくらいの期間がかかりますか?
対策の種類やネズミの数にもよりますが、くん煙剤と忌避剤を組み合わせた場合、1〜2週間程度で効果が確認できるケースが多いです。超音波装置単体の場合は数日で慣れてしまうこともあるため、複数の手段を並行して使うことが重要です。追い出し後に粘着シートを設置して1〜2週間反応がなければ、追い出しが成功した目安になります。
Q. 追い出したネズミが戻ってくることはある?
侵入口を塞がない限り、ネズミが戻ってくる可能性は非常に高いです。ネズミは一度住み着いた場所への帰巣本能が強く、通い慣れた経路を覚えています。追い出しと侵入口の封鎖は必ずセットで行い、防鼠パテや金属メッシュで1.5cm以上の隙間をすべて塞ぐことが再侵入防止の基本です。
Q. ネズミを追い出す作業中にペットへの影響はある?
くん煙剤や忌避剤を使用する場合、犬や猫などのペットにも影響を与える可能性があります。くん煙剤を使用する際は、必ずペットを別の場所に避難させてから作業を行い、十分に換気してから戻してください。超音波装置はハムスターやウサギなどのげっ歯類に影響を与えるため、これらのペットがいる場合は使用を避けましょう。ハッカ油は猫に対して有害な場合があるため、猫を飼っている方は忌避剤の成分を事前に確認することが大切です。
まとめ
ネズミを家から追い出すには、くん煙剤・忌避剤・超音波装置・ハッカ油などの手段を組み合わせて使うのが効果的です。1つの方法だけでは不十分になることが多いため、複数の対策を並行して行いましょう。
そして最も重要なのは、追い出した後に侵入口を確実に塞ぐことです。この工程を省くと、同じネズミが戻ってくるだけでなく、新たなネズミを呼び込むことにもなりかねません。
自力での対応が難しいと感じたら、早めに専門業者に相談することをおすすめします。
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