夜中に天井裏から「カサカサ」「トタトタ」と何かが走り回る音が聞こえる。そんな不気味な体験をしたことはありませんか。
屋根裏で聞こえる物音の原因として最も多いのがネズミです。ネズミは夜行性で、人が寝静まった深夜に活発に動き回ります。放置すると配線をかじって漏電・火災のリスクが生じるほか、糞尿による悪臭や衛生被害も深刻化していきます。
この記事では、屋根裏のネズミを駆除するための方法を、段階を追って解説します。音の正体の見分け方から、具体的な駆除手順、再侵入の防止策まで、すべてカバーしていきます。

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まず重要なのは、音の正体が本当にネズミなのかを確認することです。屋根裏に住み着く動物は複数おり、対処法も異なります。
音の種類で判断する
| 音の特徴 | 考えられる動物 |
|---|---|
| カサカサ・チョロチョロと軽い音 | ネズミ(クマネズミが多い) |
| ドタドタ・ドスドスと重い音 | アライグマ・ハクビシン |
| 素早くバタバタと走る音 | イタチ |
| 羽音・バサバサする音 | コウモリ・鳥類 |
ネズミの場合の特徴
- 深夜から明け方にかけて活動が活発
- 走り回る音だけでなく「キーキー」という鳴き声が聞こえることも
- 壁の中を移動する音(壁内の縦移動)
- 何かをかじる「ガリガリ」という音
確認方法
天井裏に点検口がある場合、懐中電灯で中を確認してみましょう。以下のサインがあればネズミの可能性が高いです。
- 米粒大~小豆大の黒い糞が散らばっている
- 断熱材が引きちぎられている
- 配線の被覆がかじられている
- 黒い汚れの跡(ラットサイン=体の油汚れ)
天井裏に入る際は、必ずマスクと手袋を着用してください。ネズミの糞尿からはサルモネラ菌やハンタウイルスなどの病原体が検出される可能性があります。
屋根裏のネズミを駆除する方法
ステップ1:粘着シートで捕獲する
最も手軽で効果的な方法が粘着シート(ネズミ捕りシート)です。
設置のポイント
- 壁際や隅に沿って設置する(ネズミは壁伝いに移動する習性がある)
- ラットサイン(黒い汚れの通り道)がある場所に重点的に配置
- 1枚だけでなく、複数枚を隙間なく並べるのがコツ
- 最低でも10枚以上を一度に設置する
- 新聞紙を下に敷いておくと回収が楽
注意点
- 設置後2~3日は警戒して避けることがあるので、1週間は様子を見る
- 粘着力が落ちるため、2週間を目安に交換する
- 水気のある場所は粘着力が低下するため不向き
ステップ2:毒餌(殺鼠剤)を使う
粘着シートだけで十分な場合もありますが、数が多い場合は殺鼠剤の併用が効果的です。
- 蓄積毒タイプ(ワルファリン系):数日間食べ続けることで効果が出る。誤食時のリスクが比較的低い
- 急性毒タイプ:1回の摂取で効果が出る。効果は強いが取り扱いに注意が必要
殺鼠剤を使う場合、ネズミが壁の中や天井裏の奥で死んでしまい、腐敗臭が発生するリスクがあります。また、ペットや小さな子どもがいる家庭では誤食の危険があるため、設置場所に十分注意してください。

ステップ3:忌避剤・燻煙剤で追い出す
捕獲と並行して、忌避剤や燻煙剤でネズミを追い出す方法もあります。
- ハッカ油:ネズミはハッカの臭いを嫌う。コットンに染み込ませて天井裏に置く
- 燻煙剤:天井裏に煙を焚いてネズミを追い出す。追い出し後に侵入口を塞ぐ
- 超音波装置:ネズミが嫌う周波数の音を出す機器。効果には個体差がある
ステップ4:侵入口を完全に封鎖する
ネズミ駆除で最も重要なステップがこの「侵入口の封鎖」です。いくら捕獲しても、侵入口が開いていれば外から新たなネズミが入ってくるため、イタチごっこになります。
ネズミの侵入口になりやすい場所
- 外壁と屋根の隙間
- 配管やエアコンの貫通部
- 換気口のカバーの隙間
- 基礎と外壁の接合部
- 軒天の破損箇所
- 雨戸の戸袋
封鎖に使える材料
- 金網(ステンレス製):目合い6mm以下。ネズミはかじれない
- パテ(防鼠パテ):唐辛子成分入りのものが有効
- 金属たわし:小さな隙間に詰め込む応急処置として使える
クマネズミは1.5cmの隙間があれば侵入可能です。「こんな小さな穴から入るはずがない」と思わず、人差し指が入る程度の隙間はすべて塞いでください。

屋根裏のネズミの種類
日本の住宅で問題になるネズミは主に3種類です。
クマネズミ
屋根裏に住み着くネズミの大半がクマネズミです。高所を好み、垂直の壁も登れる能力を持っています。体長15~25cm、尻尾が体より長いのが特徴。警戒心が強く、粘着シートを避ける知恵もあるため駆除が最も難しい種類です。
ドブネズミ
体が大きく(体長20~28cm)、主に床下や下水周りに生息します。泳ぎが得意で、水回りから侵入することが多いです。屋根裏にはあまり上がりません。
ハツカネズミ
最も小型(体長6~10cm)で、倉庫や物置に多い種類です。体が小さいため、わずかな隙間からも侵入します。穀物を好む傾向があります。
ネズミ駆除の費用相場(業者依頼の場合)
自力での駆除が難しい場合の業者費用の目安です。
| 作業内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 現地調査・見積もり | 無料~10,000円 |
| 駆除作業(粘着シート・毒餌設置) | 30,000~80,000円 |
| 侵入口の封鎖 | 30,000~100,000円 |
| 糞尿の清掃・消毒 | 20,000~50,000円 |
| 経過観察(複数回訪問) | 上記に含まれることが多い |
トータルで8万円~20万円程度が一般的な相場です。業者を選ぶ際は、再発保証の有無を必ず確認しましょう。ネズミ駆除は一度で完了しないことも多いため、保証期間内の再施工が無料かどうかが重要です。
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害獣駆除110番の公式サイトはこちらQ&A:屋根裏のネズミ駆除でよくある質問
Q. ネズミは放置していればいなくなる?
ネズミが自然にいなくなることは基本的にありません。むしろ繁殖して数が増え、被害が拡大します。ネズミは年に5~6回出産し、1回に6~8匹の子を産むため、放置は厳禁です。
Q. 天井裏に入れない場合はどうすればいい?
点検口がない、または構造的に入れない場合は、壁際の隙間や配管周りなど、ネズミの通り道になっている場所(室内側)に粘着シートを設置します。それでも改善しない場合は、業者に点検口の新設を含めて依頼するのが確実です。
Q. 1匹だけなら放っておいても大丈夫?
1匹に見えても、実際には複数匹いる可能性が高いです。また、ネズミは群れで行動する習性があり、1匹の存在は他の個体の存在を示唆しています。早期に対処することをおすすめします。
Q. ネズミが出る家は汚いから?
清潔さに関係なく、侵入口があればネズミは入ってきます。ただし、食べ物が散らかっている家は餌場として定着しやすいのは事実です。清掃は重要ですが、それだけでは防げません。
Q. 猫を飼えばネズミはいなくなる?
猫の臭いや存在がネズミへの抑止力になることはあります。ただし、現代の室内飼いの猫は狩猟本能が弱い個体も多く、確実な駆除策にはなりません。特に天井裏のネズミには猫も手が出せません。

まとめ
屋根裏からの音がネズミだと判明したら、「粘着シートで捕獲→侵入口の特定と封鎖→清掃・消毒」の手順で対処してください。
最も重要なのは侵入口の封鎖です。1.5cm以上の隙間をすべて塞ぎ、外からの再侵入を完全にシャットアウトすることが、根本的な解決につながります。
自力での対処が難しい場合は、再発保証のある専門業者に依頼しましょう。費用は8万~20万円程度かかりますが、配線をかじられて火災が起きたときの被害を考えれば、早めの投資と捉えるべきです。
参考:厚生労働省|建築物における衛生的環境の確保(www.mhlw.go.jp・サイト終了)
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