芝生にボコボコと土が盛り上がった「モグラ塚」ができている、花壇の植物が根ごと浮き上がっている――こんな被害に悩んでいませんか。
モグラは地中でトンネルを掘り進める動物で、庭や畑に大きなダメージを与えます。直接的に植物を食べることはないものの、トンネルによって根が浮き上がったり、水はけが変わったりして植物が枯れる被害が発生します。さらに、モグラのトンネルをネズミが利用して根菜を食害するという二次被害も見逃せません。
この記事では、モグラの駆除方法を「忌避」「捕獲」「環境改善」の3つの観点から、具体的かつ実践的に解説していきます。

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効果的な駆除のために、まずモグラの生態を理解しておきましょう。
基本情報
- 体長:12~16cm程度(アズマモグラの場合)
- 主食:ミミズ、昆虫の幼虫、甲虫類
- 活動時間:昼夜問わず4~5時間ごとに活動と休息を繰り返す
- 繁殖:春に1回、3~6匹を出産
- 寿命:3~5年
トンネルの種類
モグラのトンネルには「本道」と「支道」の2種類があります。本道はモグラが繰り返し使うメイントンネルで、支道は餌を探すために掘った一時的なトンネルです。
本道を見極めることが駆除の成功率を大きく左右します。本道は壁面がなめらかで、踏んでも翌日には修復されているのが特徴です。一方、支道は踏み潰してもそのままになることが多いです。
モグラ駆除の方法
方法1:忌避剤で追い出す
最も手軽な方法が忌避剤の使用です。モグラの嗅覚を刺激して、その場所を避けさせます。
市販の忌避剤
- ナフタリン系:防虫剤の成分でモグラのトンネルに投入する
- ヒマシ油系:地中に浸透し、モグラの餌であるミミズを遠ざける効果もある
- 唐辛子成分系:カプサイシンの刺激でモグラを忌避させる
手作りの忌避剤
- ペットボトルに正露丸やナフタリンを入れ、穴を開けてトンネルに差し込む
- 使い古しの揚げ油をトンネルに流し込む
- ニンニクを潰してトンネルに入れる
忌避剤は本道に投入するのが最も効果的です。支道に入れてもモグラは別の支道を掘るだけで根本解決になりません。
方法2:音・振動で追い出す
モグラは聴覚と振動感知能力が非常に発達しており、不快な振動を感じると離れていく性質があります。
- 風車(ペットボトル風車):風で回転する振動が地中に伝わる。費用をかけずに作れる
- モグラ撃退器(ソーラー式):一定間隔で振動と音波を発する。2,000~5,000円程度
- 空き瓶の埋め込み:口を地表に出して埋めると、風が吹くときの音がモグラを嫌がらせる
これらの方法は、設置場所と数がポイントです。モグラ撃退器の場合、カバー範囲は半径5~10m程度のため、庭の広さに合わせて複数台設置する必要があります。

方法3:捕獲器を使う
忌避剤や音波で効果が出ない場合、捕獲器(モグラトラップ)の出番です。
捕獲器の種類
- 筒型トラップ:本道に設置する筒状のわな。中に入ると出られなくなる仕組み
- はさみ型トラップ:トンネルを通過するとバネで挟む方式
設置のコツ
- まず本道を特定する(複数箇所を踏み潰し、翌日修復された場所が本道)
- 本道に沿って穴を掘り、捕獲器を設置する
- 光が入らないよう板などで覆う(モグラは光を嫌う)
- 手の臭いを消すため、土を手にこすりつけてから作業する
- 毎日確認し、捕獲できなければ3日後に場所を変える
モグラは鳥獣保護管理法の対象です。農業被害がある場合は比較的容易に許可が得られますが、庭の場合は自治体によって対応が異なります。捕獲前に必ずお住まいの自治体に確認してください。
方法4:物理的なバリアで防ぐ
特定のエリア(花壇や菜園)を守りたい場合、地中にバリアを設置する方法が確実です。
- 金網の埋設:守りたいエリアの周囲に深さ40~60cm、目合い12mm以下の金網を埋める
- 砂利層の設置:モグラが掘りにくい砂利を地中に敷く
- 防草シートの深埋め:物理的にトンネルの通過を阻止する
この方法は手間とコストがかかりますが、一度施工すれば半永久的に効果が続くのが最大のメリットです。
モグラが来にくい庭づくり
駆除と同時に、モグラにとって魅力のない環境を作ることも大切です。
水はけを良くする
モグラの主食であるミミズは、湿った土壌に多く生息します。水はけを改善することで、間接的にモグラの餌を減らせます。暗渠排水の設置や、定期的なエアレーション(芝生の場合)が有効です。
土壌の管理
過度な有機肥料の投入はミミズを増やす原因になります。堆肥は適量を守り、化成肥料と組み合わせてバランスよく使いましょう。
彼岸花やフリチラリアを植える
彼岸花(ヒガンバナ)の球根には毒性があり、モグラが嫌うと言われています。畑の畦道に彼岸花が植えられているのは、もともとモグラ除けの知恵です。フリチラリア(バイモユリ)にも同様の効果があるとされています。

業者に依頼する場合の費用
自力での駆除が難しい場合や、広範囲に被害がある場合は専門業者への依頼を検討しましょう。
| 作業内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 現地調査 | 無料~5,000円 |
| 忌避剤処理 | 10,000~30,000円 |
| 捕獲作業 | 20,000~50,000円 |
| 防護柵の設置 | 30,000~100,000円(面積による) |
業者に依頼するメリットは、本道の特定や捕獲器の設置を正確に行ってもらえる点です。素人が本道を間違えると、何日わなを仕掛けても成果が出ないということになりかねません。
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害獣駆除110番の公式サイトはこちらQ&A:モグラ駆除でよくある質問
Q. モグラは冬になればいなくなる?
モグラは冬眠しません。冬場はより深い場所にトンネルを掘って活動を続けます。「冬になったら被害が減った」と感じるのは、活動場所が深くなっただけで、春になると再び表層で活動を始めます。
Q. モグラが庭にいるメリットはある?
実はモグラには土壌を耕す効果があり、トンネルが土の通気性や排水性を改善する側面もあります。また、害虫(コガネムシの幼虫など)を食べてくれます。被害が軽度であれば、共存を選ぶのも一つの考え方です。
Q. 水攻めは効果ある?
トンネルにホースで水を流し込む方法は、一時的にモグラを移動させる効果はありますが、根本的な解決にはなりません。水が引けば戻ってきますし、庭の水はけを悪化させてかえってミミズを呼び込むリスクもあります。
Q. ガムを入れると効果があるって本当?
風船ガムをトンネルに入れるとモグラが食べて消化不良を起こすという説がありますが、科学的な根拠は乏しいです。モグラはミミズや昆虫を主食としており、ガムを自発的に食べるかどうかも定かではありません。
Q. 猫を飼えばモグラはいなくなる?
猫がモグラを捕まえることはありますが、地中にいるモグラを追い出す効果は期待できません。たまたまモグラが地上に出たタイミングで捕食することはあっても、根本的な駆除策にはなりません。

まとめ
モグラ駆除は、本道の特定が成功の鍵を握ります。まずは複数箇所のトンネルを踏み潰して本道を見極め、そこに忌避剤や捕獲器を集中的に仕掛けるのが効率的です。
予防としては、ミミズの発生を抑える土壌管理と、守りたいエリアへの物理的バリア(金網埋設)が有効です。複数の方法を組み合わせることで、モグラが「この庭は居心地が悪い」と判断して自ら去っていく状況を作り出せます。
被害が広範囲にわたる場合は、専門業者に相談して本道の特定と効率的な捕獲を依頼することも検討してください。
参考:環境省|鳥獣保護管理
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