オフィスビルでのネズミ被害は、従業員の健康リスクだけでなく、電気配線のかじりによる火災リスクや、取引先からの信用低下など、ビジネスに直結する深刻な問題を引き起こします。
特に都市部のオフィスビルでは、近隣の飲食店街や地下からネズミが侵入するケースが後を絶ちません。ネズミは繁殖力が非常に強く、1組のつがいから半年で50匹以上に増殖することもあるため、発見したら早急な対策が必要です。
この記事では、オフィスビルでのネズミ駆除について、業者の選び方から費用相場、日常的な予防策まで詳しく解説していきます。

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なぜオフィスビルにネズミが来るのか
オフィスビルは一見すると清潔でネズミとは無縁に思えますが、以下のような理由でネズミが侵入してきます。
- 配管やダクトを通じた侵入:ビル内の配管スペースはネズミの通り道になりやすい
- 地下からの侵入:地下駐車場や機械室から建物内に入り込む
- 近隣環境:飲食店街や繁華街に近いビルは侵入リスクが高い
- 建物の老朽化:外壁のヒビや隙間が侵入口になる
- ゴミ集積場の管理不備:ゴミの放置がネズミを呼び寄せる
オフィスビルで見られるネズミの種類
| 種類 | 体長 | 特徴 | 好む場所 |
|---|---|---|---|
| クマネズミ | 15〜25cm | 身軽で高い場所を好む。都市部のビルに多い | 天井裏・高層階・配管沿い |
| ドブネズミ | 20〜30cm | 大型で地下を好む。泳ぎが得意 | 地下・排水管・基礎付近 |
| ハツカネズミ | 6〜10cm | 小型で狭い隙間に入り込める | 倉庫・書庫・事務機器周り |
都市部のオフィスビルで最も多いのはクマネズミです。天井裏や壁の中を移動し、配管沿いに上下階を行き来します。ネズミの種類の見分け方についてはネズミの糞の見分け方の記事も参考になります。

ネズミ被害の兆候を見逃さない
ネズミがいるサイン
ネズミは夜行性のため、日中に姿を見ることは少ないですが、以下のような兆候があればネズミが潜んでいる可能性が高いです。
- 糞:黒い米粒〜小豆大の糞が落ちている
- かじり跡:配線・段ボール・壁などにかじった跡がある
- 足跡(ラットサイン):壁際や配管に黒い汚れが線状に付着している
- 音:天井裏や壁の中からカサカサ・ガリガリという音がする
- 臭い:独特のアンモニア臭がする
屋根裏から音がする場合の対処法はこちらの記事でも解説しています。
ネズミ被害を放置するリスク
健康リスク
ネズミは多数の病原菌を媒介します。ネズミの糞尿に含まれるレプトスピラ菌、サルモネラ菌、ハンタウイルスなどは、食品への混入や空気中への飛散を通じて従業員の健康を脅かす可能性があります。
また、ネズミに寄生するイエダニが人を刺すことで、激しいかゆみや皮膚炎を引き起こすケースもあります。
火災リスク
ネズミは歯を削るために常にものをかじる習性があります。電気配線をかじることで漏電や短絡が発生し、最悪の場合は火災につながることがあります。実際に、ビル火災の原因としてネズミによる配線被害が報告されるケースは少なくありません。
建物の損傷
- 壁材や断熱材をかじって巣の材料にする
- 配管に穴を開けて水漏れの原因になる
- 天井ボードを破損させる
- 糞尿による天井のシミや悪臭
ビジネスへの影響
- テナントからのクレームや退去リスク
- 取引先の訪問時にネズミが目撃されることによる信用低下
- 保健所からの指導(飲食テナントがある場合)
- 損害賠償の可能性(テナントの商品がネズミに被害を受けた場合)
害獣被害に保険が使えるかについてはこちらの記事を参照してください。
💡 オフィスビルではネズミだけでなくゴキブリが同時に発生しているケースも珍しくありません。ゴキブリ駆除グッズの選び方や設置のコツをまとめていますので、あわせてご確認ください。



ネズミ駆除業者の選び方
業者選びのチェックポイント
オフィスビルのネズミ駆除は一般家庭とは規模が異なるため、ビル管理の経験が豊富な業者を選ぶことが重要です。
- オフィスビルや商業施設での駆除実績があるか
- ネズミの侵入経路調査から封鎖工事まで一貫して対応できるか
- 営業時間外(夜間・休日)の作業に対応可能か
- 定期的なモニタリングプランを提案してくれるか
- 作業報告書を提出してくれるか(ビル管理組合への報告用)
- 再発防止の保証があるか
ネズミ駆除業者の選び方について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
見積もり時のポイント
- 現地調査は無料か
- 見積もりに含まれる作業範囲は明確か
- 追加費用が発生する条件は何か
- 侵入口封鎖の費用は含まれているか
- 保証期間と保証内容は明確か


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害獣駆除110番の公式サイトはこちらネズミ駆除の費用相場
オフィスビルの駆除費用
| 作業内容 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 現地調査・見積もり | 無料〜1万円 | 多くの業者は無料対応 |
| 初回駆除作業 | 5万円〜30万円 | ビルの規模・被害状況による |
| 侵入口封鎖工事 | 3万円〜20万円 | 封鎖箇所の数による |
| 定期管理(月額) | 1万円〜5万円 | モニタリング・トラップ管理 |
| 大規模ビル(総合対策) | 50万円〜100万円以上 | 全館調査・封鎖・定期管理込み |
ネズミ駆除は「駆除」だけでなく「侵入口の封鎖」がセットでなければ再発するため、封鎖工事を含めた総合的な見積もりを取ることが重要です。駆除だけ行って侵入口を塞がなければ、すぐに別のネズミが入ってきます。
季節別の注意ポイント
ネズミの活動は季節によって変化します。ビル管理者はこの傾向を把握しておくと、対策の強化タイミングを見極めやすくなります。
- 春〜夏:繁殖期。屋外での活動が活発になるが、ビル内の個体数も増加傾向
- 秋(9〜11月):寒さを避けてビル内に侵入する個体が急増する時期。侵入口の点検を強化すべき最重要期間
- 冬:屋内に定着したネズミが活発に活動。暖房設備周辺や配管スペースに集まりやすい
特に9月〜11月は「ネズミの侵入シーズン」とされており、この時期に侵入口の点検と封鎖を重点的に行うことで、冬季の被害を大幅に軽減できます。
効果的な駆除方法
専門業者が行う主な駆除手法
- 粘着トラップ:ネズミの通り道に設置して捕獲する。最も一般的な方法
- 殺鼠剤(毒エサ):ネズミに食べさせて駆除する。ただしビル内では死骸の回収が難しいため慎重に使用
- 侵入口封鎖:金属板やパテで侵入口を物理的に塞ぐ。再発防止の要
- 忌避剤:ネズミが嫌がる成分を配管周辺に施す
ネズミは記憶力が良く、一度安全だと認識したルートを繰り返し使います。そのため、粘着トラップは最初の数日間は捕獲できなくても、1〜2週間は同じ場所に設置し続けることが重要です。忍耐強くモニタリングを続けましょう。
侵入経路の封鎖が最重要
ネズミ駆除で最も重要なステップは侵入経路の特定と封鎖です。ネズミは1.5cm程度の隙間があれば侵入できるため、以下の場所を重点的にチェックする必要があります。
- 配管の貫通部
- エアコンダクトの隙間
- 外壁のヒビ・穴
- 排水管・通気口
- 電気配線の引き込み口
- 屋上や非常階段のドア周り
ネズミの侵入口を塞ぐ方法についてはネズミ駆除の方法まとめもご覧ください。
💡 ネズミ以外にも、ビル内で発生しやすい害虫の種類はさまざまです。害虫の種類ごとにおすすめの駆除グッズをまとめた一覧ページをご用意していますので、総合的な害虫対策の参考にしてください。





ビル管理者が行うべき日常的な予防策
環境整備
- ゴミ集積場を清潔に保ち、蓋つきの容器を使用する
- 共用部の食品ゴミ(自販機横など)を毎日回収する
- 段ボールや不要な紙類をためない
- 植栽の管理を行い、ネズミの隠れ場所をなくす
モニタリングの継続
駆除が完了した後も、定期的なモニタリング(粘着トラップの設置と確認)を継続することで、再侵入を早期に発見できます。特に秋から冬にかけてはネズミが暖かい室内に入り込もうとする時期のため、警戒を強化しましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. ネズミ駆除の費用はビルオーナーとテナントのどちらが負担?
共用部分(配管・天井裏・外壁など)はビルオーナーの負担、専有部分(テナント内部)はテナント負担が一般的です。ただし、契約内容によって異なるため、賃貸借契約書を確認しましょう。
Q. ネズミ駆除にはどれくらいの期間がかかる?
軽度の被害であれば2〜4週間程度で完了しますが、侵入口が多い場合や被害が深刻な場合は1〜3ヶ月かかることもあります。封鎖工事を含めた総合的な対策を行う場合はさらに時間が必要です。
Q. 従業員がネズミを見かけた場合の対応は?
まずは目撃情報(場所・時間・大きさ)を記録し、ビル管理者に報告してください。ネズミを追いかけたり、独自に毒エサを設置するのは避けましょう。専門業者に相談するのが安全で効果的です。
Q. ネズミ駆除中に営業を続けられますか?
粘着トラップの設置やベイト剤の配置は営業に影響しません。大規模な封鎖工事が必要な場合は、休日や夜間に作業を行うことで営業への影響を最小限にできます。
まとめ
オフィスビルのネズミ駆除は、駆除と侵入口封鎖をセットで行うことが再発防止の鍵です。費用は初回駆除で5万円〜30万円、侵入口封鎖を含めると10万円〜50万円程度が相場となります。
業者選びでは、ビル管理の実績・侵入経路調査の対応力・再発保証の有無を重点的にチェックしましょう。そして、駆除後も定期的なモニタリングと環境整備を継続することで、ネズミのいない快適なオフィス環境を維持することができます。


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