ベランダの手すりや室外機の上に鳩が居着いてしまい、フンや鳴き声に悩まされていませんか。鳩は一度「安全な場所」と認識すると、驚くほどの執着心でその場所に戻り続ける厄介な鳥です。
放置すればするほど状況は悪化し、最悪の場合は巣を作って繁殖を始めます。鳩の被害レベルに応じた適切な対策を取ることで、ベランダを清潔な状態に取り戻しましょう。
この記事では、鳩がベランダに来る理由から、被害レベル別の対策、業者への依頼判断まで、必要な情報を網羅的に解説します。

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鳩がベランダを好む理由を理解することが、効果的な対策への第一歩です。
天敵から身を守れる
マンションのベランダは三方を壁に囲まれており、猛禽類などの天敵から身を隠すのに最適な環境です。特に高層階は猫などの地上の天敵も来ないため、鳩にとって理想的な休息場所になります。
雨風をしのげる
上階のベランダが屋根代わりとなり、雨や風を防いでくれます。この「屋根付きの安全な場所」という条件が、鳩にとって巣作りに最適な環境と認識されてしまうのです。
帰巣本能が強い
鳩は非常に帰巣本能が強い鳥です。伝書鳩に利用されてきた歴史が示す通り、一度「自分の場所」と決めた場所には、数百キロ離れても戻ってきます。この性質が、対策を難しくしている大きな要因です。
鳩被害の4段階レベル
鳩の被害は段階的に進行します。現在の状況がどのレベルにあるか確認し、それに応じた対策を取ることが重要です。
レベル1:休憩鳩
手すりや屋根に一時的に止まる段階。フンはまだ少なく、鳩も人の気配で飛び去ります。この段階で対策すれば比較的簡単に追い払えます。
レベル2:待機鳩
ベランダ内に長時間滞在するようになった段階。フンの量が増え、鳩も人が近づいてもすぐには逃げなくなります。
レベル3:ねぐら鳩
夜間もベランダに寝泊まりする段階。フンが大量に溜まり、鳴き声による騒音被害も深刻になります。この段階になると自力での対処が難しくなってきます。
レベル4:巣作り鳩
ベランダの隅や室外機の裏に巣を作り、卵を産んで繁殖を始めた段階。法律上、卵やヒナがいる巣を許可なく撤去できないため、対応が非常に困難になります。
レベル3以上に進行すると、個人での対処が困難になるだけでなく、フンに含まれるクリプトコッカス菌などによる健康被害のリスクも高まります。早めの対策を心がけましょう。
レベル別の対策方法
レベル1〜2:忌避剤・テグスで対応
まだ鳩の執着度が低い段階では、以下の対策で効果が期待できます。
- 忌避スプレー・ジェル:手すりや鳩がよく止まる場所に塗布。ハッカ系や唐辛子系の成分が入ったものが効果的
- テグス(釣り糸)張り:手すりの上2〜3cmの高さにテグスを張ると、鳩が止まれなくなる
- 防鳥スパイク:手すりやエアコン室外機の上に設置。物理的に着地を阻止
- CDやキラキラテープ:一時的な効果はあるが、慣れるのも早い
レベル2〜3:防鳥ネットの設置
ベランダ全体を防鳥ネットで覆う方法が、最も確実な鳩対策です。物理的に侵入を阻止するため、鳩の学習能力に関係なく効果が持続します。
ネット設置のポイント:
- 目の大きさは50mm以下を選ぶ
- 隙間ができないようしっかり固定する
- 上部・側面も含めて完全に覆う
- マンションの管理規約を事前に確認する
レベル3〜4:専門業者への依頼
巣ができてしまった場合や、大量のフン清掃が必要な場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。業者であれば、自治体への許可申請や巣の撤去、消毒作業まで一括で対応してもらえます。おすすめの害獣駆除業者については以下の記事で紹介しています。



鳩のフン掃除の正しい方法
鳩のフンは見た目が不快なだけでなく、健康被害を引き起こす危険があります。安全に清掃するための手順を紹介します。
フンに含まれる病原菌
- クリプトコッカス菌:乾燥したフンから空気中に舞い、吸い込むと肺に感染する可能性
- オウム病クラミジア:発熱や肺炎を引き起こす
- サルモネラ菌:食中毒の原因となる
安全な清掃手順
- マスク・ゴーグル・手袋を必ず着用する
- フンに水をかけて十分に湿らせる(乾燥状態で掃除すると菌が舞う)
- 新聞紙やキッチンペーパーで拭き取る
- 消毒用エタノールまたは次亜塩素酸ナトリウムで消毒
- 使った道具はビニール袋に密閉して廃棄
乾燥した鳩のフンを掃除機で吸い込んだり、ホウキで掃いたりするのは絶対にやめましょう。病原菌を含む粉塵が空気中に飛散し、吸い込むリスクが非常に高くなります。
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害獣駆除110番の公式サイトはこちらマンション・賃貸での鳩対策の注意点
集合住宅特有の注意点を押さえておきましょう。
管理規約の確認
ベランダは専有部分ではなく「共用部分の専用使用権」にあたるため、防鳥ネットの設置には管理組合の許可が必要な場合があります。事前に管理規約を確認し、必要に応じて管理会社に相談してください。
賃貸物件の場合
賃貸物件では、原状回復義務があるためネットの設置方法に制限がかかります。突っ張り棒タイプのネット設置具を使えば、壁や天井に穴を開けずに設置できるためおすすめです。
近隣への配慮
自分のベランダから鳩を追い出すと、隣の部屋に鳩が移動してしまうケースがあります。可能であれば、同じ階の住人と連携して対策を取ると効果的です。
鳩対策で使ってはいけないもの
鳩を追い払いたい一心で、やってはいけない行為をしてしまうケースもあります。
毒エサ・粘着シート
鳩に毒エサを与えることは鳥獣保護管理法違反であり、懲役または罰金の対象です。粘着シートも鳩を傷つける可能性があり、動物愛護の観点から問題があります。
卵やヒナの無断撤去
鳩が産んだ卵やヒナを許可なく撤去・処分することは違法です。巣を発見した場合は、速やかに自治体の環境課に連絡し、撤去許可を取得してください。カラスによるゴミ被害の対策については以下の記事も参考になります。





業者に依頼する場合の費用相場
自力での対策が難しい場合、専門業者に依頼する際の費用目安を知っておきましょう。
一般的な費用相場
- フン清掃+消毒:1万〜3万円
- 防鳥ネット設置(ベランダ1箇所):3万〜8万円
- 忌避剤施工:2万〜5万円
- 巣の撤去+許可申請代行:2万〜4万円
費用はベランダの広さや被害の程度によって変動します。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。害獣駆除の費用相場については以下の記事で詳しく解説しています。



業者を選ぶ際は「再発保証」の有無を必ず確認しましょう。鳩は帰巣本能が強いため、施工後に戻ってくる可能性があります。保証があれば追加費用なしで再施工してもらえます。
Q&Aコーナー
Q. 鳩よけにベランダでハーブを育てるのは効果がありますか?
ミントやローズマリーなどの香りの強いハーブは、一定の忌避効果があるとされています。ただし、それだけで完全に防げるほどの効果は期待できません。他の対策と組み合わせる「補助的な手段」として活用するのが現実的です。
Q. 鳩は何月頃に巣を作りますか?
鳩は条件が整えば年間を通して繁殖できる鳥です。特に春〜秋にかけて活発に繁殖しますが、暖かいベランダでは冬でも巣を作ることがあります。「季節外れだから大丈夫」と油断しないようにしましょう。
Q. 防鳥ネットの耐久年数はどのくらいですか?
素材によって異なりますが、一般的なポリエチレン製で3〜5年、ステンレス製で10年以上持ちます。紫外線による劣化が主な原因のため、UVカット加工されたものを選ぶと長持ちします。
Q. 鳩がベランダに来なくなるまでどのくらいかかりますか?
対策の種類や被害レベルによりますが、レベル1〜2であれば1〜2週間で来なくなるケースが多いです。レベル3以上の場合は、防鳥ネットなどの物理的対策で即座にアクセスを遮断するのが最善です。
Q. 管理会社が対応してくれない場合はどうすれば?
まずは書面(メールでも可)で被害状況を記録として残しながら繰り返し相談してください。それでも動かない場合は、自治体の生活衛生課に相談することで、管理会社への指導が入ることもあります。


まとめ
鳩のベランダ被害は放置するほど悪化します。対策のポイントをまとめます。
- 被害レベルを正しく判断し、段階に応じた対策を取る
- レベル1(休憩段階)での早期対策が最も重要
- 防鳥ネットによる物理的遮断が最も確実な方法
- フン掃除は感染症リスクがあるため防護具を着用する
- 巣の撤去や捕獲には自治体の許可が必要
- マンションでは管理規約の確認が必要
鳩の執着心は想像以上に強く、中途半端な対策ではすぐに戻ってきます。確実に対処したい場合は、防鳥ネットの設置または専門業者への相談を検討してください。快適なベランダを取り戻すために、今日から行動を始めましょう。
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