「毎年ムカデが家に入ってくるのを何とかしたい」「駆除しても次から次に現れる」――そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
ムカデ対策で最も重要なのは、実は「駆除」ではなく「侵入防止」です。いくら見つけた個体を退治しても、侵入経路が開いたままでは根本的な解決にはなりません。
この記事では、ムカデが家の中に入ってこないようにするための具体的な対策を、「隙間封鎖」「忌避剤」「環境整備」の3つの観点から詳しく解説します。

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害虫駆除110番の公式サイトはこちらムカデが侵入する理由を理解する
ムカデが家の中に入ってくるのには明確な理由があります。原因を理解することが効果的な対策の第一歩です。
エサを求めて
ムカデは肉食性で、ゴキブリ・クモ・ダンゴムシ・アリなどの昆虫を捕食します。家の中にこれらの虫がいると、エサを求めてムカデが侵入してくる原因になります。
湿度を求めて
ムカデは体が乾燥に弱いため、湿度の高い環境を好みます。梅雨時期や夏場に侵入が増えるのは、外気の湿度が上がることに加え、家の中の方が安定した湿度が保たれているためです。
暗くて狭い場所を求めて
ムカデは夜行性で、昼間は暗くて狭い場所に潜みます。壁と家具の隙間、布団の中、靴の中など、「暗い・狭い・温かい」場所に入り込む習性があります。
ムカデの侵入防止は「入り口を塞ぐ」「エサをなくす」「住みにくい環境にする」の3つを同時に行うことで効果が最大化します。
対策1:隙間の封鎖(物理的バリア)
ムカデは体が非常に平たいため、わずか数ミリの隙間から侵入できます。家の隙間を徹底的にチェックして塞ぐことが、最も確実な侵入防止策です。
チェックすべき侵入口リスト
玄関まわり
- ドアの下の隙間:隙間テープやドアスイープを取り付ける
- ドア枠の隙間:ゴムパッキンの劣化を確認し、必要に応じて交換
- 郵便受けの隙間:内蓋付きタイプに交換するか、隙間をふさぐ
窓まわり
- サッシの隙間:モヘアシール(毛状の隙間テープ)を貼る
- 網戸の破れ:小さな穴も補修テープで修理する
- 窓枠と壁の隙間:コーキング剤で充填する
配管・設備まわり
- エアコンの配管穴:パテの劣化が最も多い侵入口。定期的に確認し、ひび割れがあれば新しいパテで補修
- 排水口:目の細かいネットや防虫キャップを設置
- 換気扇:使用していない時は蓋を閉める
- 給排水管の貫通部:管と壁の隙間をコーキングで埋める
基礎・外壁まわり
- 基礎のひび割れ:補修モルタルやシーリング剤で修復
- 基礎と外壁の境目:コーキング剤で充填
- 床下通気口:ステンレスメッシュ(目2mm以下)を取り付ける

隙間封鎖に使える材料
- コーキング剤(シリコンシーラント):外壁や配管周りの隙間に最適。耐水性が高く長持ちする
- エアコンパテ:配管穴専用。ちぎって押し込むだけで施工が簡単
- 隙間テープ:ドアや窓枠に。粘着式で手軽に貼れる
- ステンレスメッシュ:通気口や排水口の蓋として使用
- モヘアシール:サッシの隙間に。通気性を保ちながら虫の侵入を防ぐ
対策2:忌避剤によるバリア
隙間を完全に塞ぎきれない場合でも、忌避剤でムカデが近づかないバリアを作ることで侵入を防げます。
粉剤タイプ(最も効果的)
家の基礎に沿って幅5〜10cmの帯状に粉剤を散布する「バリア方式」が非常に効果的です。ムカデがこの粉剤の帯を横切ろうとすると、体に薬剤が付着して駆除効果を発揮します。
散布のポイント:
- 家の外周をぐるりと1周するように散布する
- 幅5〜10cm、切れ目なく帯状に撒く
- 雨で流れるため、雨上がりには再散布する
- 効果持続期間は約1〜2か月
スプレータイプ
玄関ドアの周りや窓枠、基礎の周りにスプレーする方法です。粉剤に比べると効果の持続期間は短い(2〜4週間程度)ですが、見た目がきれいで近隣の目が気になる場合に適しています。
天然素材の忌避剤
化学薬品を避けたい場合は、天然素材の忌避効果を活用する方法もあります。
- ヒノキ・ヒバのチップ:家の周りに撒く。ヒノキチオールにムカデが嫌がる成分が含まれる
- ハッカ油:水で薄めてスプレーする。清涼感のある香りで人間にとっても快適
- 木酢液:原液を容器に入れて侵入口付近に設置する
天然素材の忌避効果は化学薬品に比べると穏やかです。深刻なムカデ被害がある場合は、天然素材だけに頼らず、粉剤との併用を検討してください。
対策3:環境整備(ムカデが住みたくない環境をつくる)
家の周辺環境を整えることで、そもそもムカデが寄り付かない状態を作ることができます。
家の周囲の清掃
家の外壁から1m以内にあるものを全て片付けることを目標にしましょう。具体的には:
- 落ち葉・枯れ草を掃除する
- 石やレンガを撤去またはきれいに積み直す
- 植木鉢を地面に直置きしない(台の上に置く)
- 薪や木材は家から離れた場所に保管する
- 使っていない段ボールや資材を片付ける
- 雑草を刈り取る
排水・水はけの改善
- 家の周りに水たまりができないようにする
- 雨どいの詰まりを除去する
- エアコンのドレン水が地面に溜まる場所を改善する
- 花壇への過剰な水やりを控える
室内の湿度管理
- 浴室は使用後に換気扇を回す(最低2時間)
- 洗面所・キッチンの換気を心がける
- 押入れやクローゼットに除湿剤を置く
- 床下換気扇の設置を検討する
エサとなる虫の対策
ムカデが家に入ってくる最大の動機は「エサ」です。特にゴキブリ対策を徹底することが、間接的に最も効果的なムカデ対策になります。
- ゴキブリ用ベイト剤を台所・洗面所に設置
- 食品くずや生ゴミをこまめに処理する
- ダンボールを溜め込まない(ゴキブリの住処になる)
- 排水口にネットを設置する

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害虫駆除110番の公式サイトはこちら時期別の侵入防止スケジュール
ムカデの活動時期に合わせて計画的に対策を進めましょう。
3月〜4月:事前準備期間
- 家の周りの大掃除(落ち葉・雑草の除去)
- 隙間のチェックと補修
- 忌避粉剤の1回目の散布
- ゴキブリ用ベイト剤の設置
5月〜6月:本格対策期間
- 粉剤の再散布(月1回ペース)
- 草刈りの実施(2週間に1回)
- 排水口チェック
- 室内の湿度管理を強化
7月〜8月:ピーク期
- 粉剤の散布頻度を上げる(雨が多い時期は月2回)
- 夜間の窓開けに注意(網戸の状態を確認)
- 室内の殺虫スプレーを手の届く場所に常備
9月〜10月:終盤対策
- 秋の産卵期に備えて粉剤散布を継続
- 床下への侵入対策を再確認
「ムカデが出てから対策する」のではなく、活動が始まる前の3〜4月から予防を始めるのが理想的です。先手を打つことで、シーズン中の遭遇を大幅に減らせます。
プロに依頼する場合の判断基準
以下のような場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。
- 毎年繰り返しムカデが出現する
- 一度に複数匹が出る
- 自分で隙間を特定できない
- 床下や壁の中に巣がある可能性がある
- 小さなお子さんやペットがいて安全面が心配
業者が行う侵入防止施工の内容
- 専門機材を使った侵入口の徹底調査
- プロ用のシーリング剤による隙間封鎖
- 床下への残効性殺虫剤の散布
- 外周への長期持続型バリア剤の施工
費用は家の広さや施工内容によりますが、一戸建てで3万〜10万円程度が相場です。再発保証付きのプランを選べば、保証期間内に再発した場合は無料で再施工してもらえます。
Q&Aコーナー
Q. マンションの高層階でもムカデは出ますか?
3階以上になるとムカデの出現頻度はかなり下がりますが、配管を伝って上がってくるケースや、観葉植物の鉢に紛れて入ってくるケースがあります。完全にゼロとは言い切れないため、排水口のネット設置などの対策はしておくと安心です。
Q. 忌避粉剤はペットに影響ありませんか?
家の外周に散布する場合、犬や猫が直接舐めないよう注意が必要です。ペットが立ち入らない基礎際に散布するか、ペットに安全な天然成分の忌避剤を選びましょう。製品のパッケージに記載された注意事項を必ず確認してください。
Q. 隙間テープはどのくらいの頻度で交換すべきですか?
環境にもよりますが、屋外に面した場所では1〜2年程度で劣化します。年1回(春先)に状態をチェックし、粘着力が弱まったり隙間ができていたりしたら交換しましょう。
Q. 築年数が古い家はどうすればいいですか?
築年数が古い家は隙間が多く、完全に塞ぐのが困難な場合があります。その場合は「隙間封鎖でできる範囲をカバー」+「忌避粉剤で外周バリア」+「室内に殺虫剤を常備」の三段構えで対応しましょう。予算があれば、プロによる総合的な施工が最も効果的です。
Q. 床下にムカデが住み着いている場合の対策は?
床下は湿度が高くムカデにとって好環境です。床下換気扇の設置や調湿材の敷設で湿度を下げることが有効です。ただし床下での作業は危険を伴うため、専門業者に依頼することをおすすめします。

まとめ
ムカデの侵入防止は「隙間封鎖」「忌避剤バリア」「環境整備」の3つを組み合わせることが成功の秘訣です。
- エアコン配管穴・玄関ドア下・窓サッシの3箇所は必ずチェック
- 基礎外周に粉剤を帯状に散布してバリアを作る
- 家の周囲1m以内を清潔に保ち、ムカデの隠れ場所をなくす
- ゴキブリ対策を併行して行い、ムカデのエサを減らす
- 活動が始まる前の3〜4月から対策をスタートする
- 深刻な場合は専門業者の力を借りる
「毎年ムカデが出る」という状況は、対策次第で確実に改善できます。この記事を参考に、ムカデが侵入できない家づくりに取り組んでみてください。
参考リンク:
- 厚生労働省|住まいの衛生対策
- 環境省|自然環境・生物多様性(www.env.go.jp・サイト終了)
- 日本ペストコントロール協会
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