床がブカブカする、壁を叩くと空洞のような音がする、大量の羽アリが室内で飛んでいる――こうした症状が見られたら、シロアリ被害の可能性があります。「今すぐ駆除してほしい」と思うのは当然ですが、シロアリ駆除は他の害虫と比べて作業規模が大きく、即日で完全に終わらせるのは難しいケースが多いのが現実です。
この記事では、シロアリ駆除における即日対応の実態と、緊急時にとるべき行動、費用の目安までを詳しく解説します。シロアリの被害に気づいたばかりで不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
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害虫駆除110番の公式サイトはこちらシロアリ駆除の即日対応は可能なのか
結論からいうと、シロアリ駆除で「即日に完全駆除」が完了するケースはほぼありません。ただし、即日で現地調査と応急処置を行い、被害の拡大を食い止めることは十分に可能です。
即日で対応できること・できないこと
| 対応内容 | 即日対応 | 備考 |
|---|---|---|
| 電話相談・受付 | ○ | 24時間対応の業者もあり |
| 現地調査(床下点検など) | ○ | 所要時間30分〜1時間程度 |
| 被害状況の診断・見積もり | ○ | 調査後にその場で提示されることが多い |
| 応急処置(薬剤の部分散布など) | △ | 業者の判断による |
| 本格的なバリア工法施工 | × | 後日の施工になるのが一般的 |
| ベイト工法の設置 | △ | 事前準備が必要な場合あり |
シロアリ駆除は床下に潜って薬剤を散布したり、地中にベイト(毒餌)を埋設したりする大掛かりな作業です。そのため、即日で調査を行い、後日改めて施工日を設定するという流れになるのが一般的です。

シロアリ被害に気づいたときの緊急時の流れ
シロアリの存在に気づいた時点で取るべきアクションを、ステップごとに整理します。
ステップ1:証拠を保全する
羽アリを見つけた場合は数匹を捕獲して保管しておきましょう。ビニール袋やセロハンテープに貼り付ける方法が簡単です。業者が到着した際に、シロアリなのかクロアリなのかを正確に判定するための重要な材料になります。
ステップ2:被害箇所の写真を撮る
床の沈み、壁のひび割れ、木材の劣化など、気になる箇所をスマートフォンで撮影しておきます。電話で業者に状況を伝える際にも役立ちます。
ステップ3:業者に連絡する
複数の業者に電話して、即日で現地調査が可能かどうかを確認します。最低でも2〜3社に連絡して見積もりを比較するのが理想です。ただし、緊急度が高い場合は、まず1社に調査を依頼して被害の範囲を把握することを優先してもよいでしょう。
ステップ4:現地調査を受ける
業者が到着したら、床下や壁内の点検が行われます。多くの業者は床下点検用のカメラを使用して、点検の様子をリアルタイムで見せてくれます。調査結果をもとに、被害の程度と駆除方法、費用の見積もりが提示されます。
ステップ5:施工日を決めて契約する
見積もりに納得したら、施工日を決めて契約します。即日で調査を依頼しても、施工自体は数日後になるケースがほとんどです。被害の深刻度によっては、早ければ翌日〜数日以内に施工してもらえることもあります。シロアリ駆除の費用相場と業者選びのポイントは以下の記事で詳しく解説しています。

シロアリの被害は、発見してから数日間で劇的に悪化するものではありません。数日〜1週間程度であれば、複数業者から見積もりを取って比較検討する時間は十分にあります。焦って不利な条件で契約しないように注意しましょう。
シロアリ駆除の費用相場
シロアリ駆除の費用は、主に施工面積と駆除方法によって決まります。以下に一般的な費用相場をまとめました。
駆除方法別の費用比較
| 駆除方法 | 費用目安(1坪あたり) | 特徴 |
|---|---|---|
| バリア工法(薬剤散布) | 5,000円〜10,000円 | 床下に薬剤を散布。即効性があり費用も比較的安い |
| ベイト工法(毒餌埋設) | 7,000円〜12,000円 | 建物周囲に毒餌を設置。薬剤散布が難しい構造に適する |
建物の大きさ別の費用目安
| 建物の大きさ | 費用目安(バリア工法) |
|---|---|
| 20坪(約66㎡) | 100,000円〜200,000円 |
| 30坪(約99㎡) | 150,000円〜300,000円 |
| 40坪(約132㎡) | 200,000円〜400,000円 |
主要なシロアリ駆除業者の平均的な費用として、1㎡あたり約2,000円〜3,000円程度が目安です。一戸建ての場合、10万円〜20万円程度の費用帯が最も多い価格帯となっています。バリア工法とベイト工法の違いは以下の記事で詳しく比較しています。





シロアリ駆除業者を選ぶときのポイント
シロアリ駆除は高額な施工になるため、業者選びは特に慎重に行いたいところです。以下のポイントをチェックしましょう。
「しろあり防除施工士」の資格を持っているか
公益社団法人日本しろあり対策協会が認定する「しろあり防除施工士」は、シロアリ防除に関する専門資格です。この資格を持つ技術者が在籍している業者は、一定の技術水準をクリアしていると判断できます。
保証期間と保証内容を確認する
シロアリ駆除の保証期間は、一般的に5年間です。保証期間中にシロアリが再発した場合の無料再施工や、被害が発生した場合の修繕費用の補償など、保証の内容は業者によって大きく異なります。保証内容を書面で確認し、保証書を必ず受け取るようにしましょう。
見積もりの内訳が明確か
「一式○○万円」という見積もりではなく、施工面積・使用薬剤・作業内容・保証期間が明記された詳細な見積もりを提示してくれる業者が信頼できます。不明な項目があれば質問し、納得してから契約することが大切です。
大幅な値引きを提示する業者に注意
「今日契約すれば半額」「キャンペーン中で通常の3分の1」といった大幅な値引きを持ちかける業者には注意が必要です。値引き後の金額が適正価格であるかどうかを、他社の見積もりと比較して判断しましょう。
- しろあり防除施工士の資格保有を確認する
- 保証期間5年が業界標準。保証内容を書面で確認する
- 見積もりの内訳が明確な業者を選ぶ
- 極端な値引きには警戒する
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害虫駆除110番の公式サイトはこちらシロアリの種類と緊急度の判断
日本で住宅に被害を与える主なシロアリは、ヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。種類によって被害の進行速度が異なるため、緊急度の判断に役立てましょう。
| 項目 | ヤマトシロアリ | イエシロアリ |
|---|---|---|
| 分布 | 日本全国(北海道南部〜沖縄) | 関東以西の太平洋側中心 |
| 群飛時期 | 4月〜5月 | 6月〜7月 |
| 巣の規模 | 数千〜数万匹 | 数十万〜百万匹 |
| 被害の進行速度 | 比較的緩やか | 非常に速い |
| 緊急度 | 中〜高 | 高〜最高 |
イエシロアリは巣の規模が桁違いに大きく、被害の進行も速いため、発見した場合は特に迅速な対応が必要です。ヤマトシロアリは被害の進行がやや緩やかですが、放置すれば確実に被害は拡大します。
自治体のシロアリ関連サービスについて
一部の自治体では、シロアリに関する相談窓口を設けていたり、駆除費用の助成制度を用意していたりする場合があります。お住まいの市区町村の公式サイトを確認するか、環境課や建築課に問い合わせてみるとよいでしょう。
ただし、自治体が直接シロアリ駆除を行うことは基本的にありません。あくまで相談や業者の紹介、費用の一部補助にとどまるケースがほとんどです。国民生活センターでは、シロアリ駆除に関するトラブル事例や相談窓口の情報が公開されているため、参考にしてみてください。


よくある質問(Q&A)
Q. シロアリ被害を発見してから駆除までに何日かかりますか?
A. 現地調査は即日〜翌日で対応してくれる業者が多いです。調査後の本格的な施工は、業者のスケジュールにもよりますが、数日〜1週間程度で実施されるのが一般的です。繁忙期(春〜初夏)は予約が混み合うため、早めの連絡をおすすめします。
Q. シロアリ駆除の施工にはどれくらい時間がかかりますか?
A. バリア工法の場合、一般的な一戸建て(30坪程度)で4〜5時間程度が目安です。床下の状態や被害の範囲によっては、丸一日かかることもあります。ベイト工法の場合は初回設置が2〜3時間程度で、その後は定期的な点検が必要になります。
Q. 羽アリが出たけど、シロアリかクロアリか見分ける方法は?
A. シロアリの羽アリは、4枚の羽がほぼ同じ大きさで、触角が数珠状です。クロアリの羽アリは、前の羽が後ろの羽より大きく、触角がくの字に曲がっています。また、シロアリの羽アリは体がずんぐりしていて、くびれがないのが特徴です。判断がつかない場合は、数匹をセロハンテープで捕獲して業者に見てもらいましょう。
Q. シロアリ駆除の費用は確定申告で控除できますか?
A. シロアリ駆除の費用は、住宅の修繕費として雑損控除の対象になる場合があります。ただし、予防目的の処理は控除の対象外となるケースが多いです。詳しくはお近くの税務署や税理士にご確認ください。
Q. シロアリ駆除後のメンテナンスは必要ですか?
A. はい、必要です。薬剤の効果は一般的に5年程度で低下するため、保証期間が切れるタイミングで再処理を検討すべきです。また、年1回程度の定期点検を受けることで、再発の兆候を早期に発見できます。メンテナンス費用は年間2万〜5万円程度が目安です。
まとめ
シロアリ駆除で「即日に完全駆除」は現実的ではありませんが、即日で現地調査を行い、被害状況を把握して適切な対策を立てることは十分に可能です。
- 即日で対応できるのは調査・見積もり・応急処置まで
- 本格的な施工は後日になるのが一般的
- 費用は一戸建てで10万円〜20万円が多い価格帯
- しろあり防除施工士の資格保有を確認する
- 保証期間5年・保証内容を書面で確認する
シロアリ被害は放置すればするほど深刻化し、修繕費用も膨らんでいきます。異変に気づいたら、まずは信頼できる業者に現地調査を依頼し、被害の範囲を正確に把握することが最優先です。
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